はじめに

CursorとBlender-MCPを連携させることで、AI支援による3Dモデリングや自動化が実現可能になります。本記事では、Windows環境でのセットアップ手順を詳しく解説します。

前提条件

  • Blender 3.0以上
  • Python 3.10以上
  • Windows 11(Windows 10でも同様の手順で動作可能)

インストール手順

1. uvパッケージマネージャーのインストール

まず、PowerShellを管理者権限で開き、以下のコマンドを実行します:

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powershell -c "irm https://astral.sh/uv/install.ps1 | iex"

インストール後、環境変数のパスを設定:

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set Path=C:\Users\<ユーザー名>\.local\bin;%Path%

インストールの確認:

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uv --version

2. Blenderアドオンのセットアップ

  1. GitHubからaddon.pyをダウンロードまたはhttps://github.com/ahujasid/blender-mcpをクローンする。
  2. Blenderを起動し、設定画面を開く
  3. Edit(編集) > Preferences(プリファレンス) > Add-ons(アドオン)に移動
  4. “Install(ディスクからインストール…)”からaddon.pyを選択

Preferencesの設定画面

  1. “Interface: Blender MCP”を有効化

3. Cursorの設定

  1. Settings > MCPを開く
  2. Add Serverで新規サーバーを追加

Cursor MCPの設定画面

  1. 以下の設定をJSON形式で入力:
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{
"mcpServers": {
"blender": {
"command": "C:\\Users\\<ユーザー名>\\.local\\bin\\uvx.exe",
"args": ["blender-mcp"]
}
}
}

<ユーザー名>は実際のWindows用ユーザー名に置き換えてください。

4. 接続の確立

  1. Blenderで3Dビューのサイドバーを表示(Nキー)
  2. “BlenderMCP”タブを選択

Blender MCPの設定画面

  1. 必要に応じてPoly Havenを有効化
  2. “Connect to Claude”をクリック
  3. Cursorを再起動して接続を確認

トラブルシューティング

“Client Closed”エラーの対処法

  1. パス設定の確認

    • mcp.json内のuvx.exeパスが正確か確認
  2. 管理者権限での実行

    • Cursorを管理者として実行
  3. 再インストール

    1
    uv install blender-mcp
  4. ファイアウォール設定の確認

    • Windows Defenderの設定を確認

動作確認

Cursorのチャットから聞いてみましょう。

Cursor チャット画面

注意点

  • MCPサーバーは一つのアプリケーションでのみ実行
  • 初回接続時は反応が遅い場合あり
  • 複雑な操作は段階的に実行推奨

まとめ

この設定により、CursorからBlenderをAI支援で操作できるようになり、3Dモデリングのワークフローが大幅に効率化されます。特にPython経験者であれば、さらに高度な自動化も可能です。

参考リンク

  1. Blender MCP 公式リポジトリ
  2. Apidog - Blender MCP設定ガイド
  3. Cursor Forum - Windows 11での設定方法
  4. Dev.to - BlenderとClaude AIの連携
  5. Yend.dev - Blender MCP入門ガイド
  6. Apidog JP - Blender MCP設定(日本語)